新発田市 N邸 木造2階建 住宅
インナーガレージのある半二世帯住宅は、空間をあますことなく使いきるために単純な2階建とはちがう立体的な設計をいたしました。家族構成の変化にも柔軟に対応できるような間取りになっています。
狭小敷地に実現させた半二世帯住宅
築40年を超える生まれ育った住宅の老朽化がいちぢるしく、立替をご計画だったお客様には、 同居されるご家族としてお母さんとお姉さん、それにペットの猫ちゃんがいらっしゃいました。
敷地面積48坪という、けして広くはない土地の中で駐車スペース2台以上を確保しつつ、お母さんと息子世帯がいい距離感で生活していけるような間取りを考えることを念頭に設計をさせて いただきました。
まずは1階部分でお母さんの生活がすべてまかなえるように母寝室に接近させて浴室、トイレ、母用の居間とキッチンを設置し、居間に面して採光と通風に寄与するよう中庭を設計しました。 道路からの目線が通らない中庭には洗濯物干しのスペースとしても便利に活用していただいています。
2階部分が息子世帯の空間です。機能的にまとめたL.D.K.ではお客様のご要望でダイニングを 小上がりの畳コーナーとし、下部には引出し式の収納を設けています。キッチンに立つ人と畳コーナーに座る人の目線が自然な高さとなることでコミュニケーションをとりやすくなる効果も期待しています。2部屋の個室と広々とした小屋裏部屋も個室として利用できるので、将来的な家族の増加にも対応可能となっています。一緒に暮らす猫ちゃんも家じゅう自由に移動できるように ペット用のくぐり戸のついたドアや、階段下を利用したペット専用スペースをつくって人も猫も快適にすごせるような 住宅を実現しました。住宅全体の断熱性能は認定低炭素住宅の品質を確保しています。
インナーガレージの上部を大空間利用
冬には豪雪になることもある新発田市の駐車スペースとしてインナーガレージはとても理想的です。しかし敷地にも限りがあるなかで、ガレージの天井高は必要最低限におさえて、その上部の空間は 高さ制限ぎりぎりまであますところなく活用してL.D.K.と小屋裏部屋を配置できるように立体的な設計を いたしました。ガレージから玄関や中庭に至る動線や2階のリビングや小屋裏に至る階段もできるだけ むだのない配置となるようにし、目線の変化を楽しめること、降りる、登るといった日々の動作が、 落ち着く空間に降りる、やすらぐ部屋に上るといったような心理効果とむすびつくようにイメージ しました。小屋裏への階段を配したリビングは天井の高い吹抜け空間となっており、見た目にも楽しく、 とても印象的な空間となっています。
2018/07/03 | カテゴリートップへ : 新築施工事例集