ご出産をひかえた家族のために建築中 part-3
春先から工事を着工させたM様邸の木工事もいよいよ終盤にさしかかっています。今回はとくに外壁の下地について注目しましょう。一般的な工法として外壁通気工法が定着しています。家じゅうの外壁に張りめぐらした白いシートは雨水は通さず、室内からの湿気は通す性能を有するものです。(透湿気密シートと呼ばれます)この湿気を基礎から軒裏まで空間を設けた通気層によって外壁の内側にこもらないようにすることで、外壁材が痛むのを防いでいます。
外壁下地工事の様子と窓まわりの雨仕舞い
床、壁、天井の断熱材施工の様子
木造住宅にとって湿気はカビの発生などの原因にもなる大敵です。高気密高断熱がうたわれて久しい住宅建築の昨今ですが、私の持論としては極端な高気密化は年間をとおした温湿度の変化を制御できるものではないのではと考えています。適度に通気性がある家こそが長持ちするのではないでしょうか。
M様邸はまもなく大工工事も終えて仕上げにとりかかります。なんとか夏前には完成にこぎつけたいものです。